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緑に見える芝生
チーヴァーは物語を破綻させない。
ここまでペシミスティックな目を持っているくせに、隠者となって、自分の外側にある世の中を嘲笑気味に眺める、というようなスタンスを、この人は決してとらないのだ。
ここまで書くならいっそそうした方が楽なのに、と私など余計なことを思ってしまうのだが、チーヴァーは頑として逃げない。
世の中には救いなどない、という書き方をしながら、それでも絶望を選ばない。


江國香織の「泣かない子供」の中の、そんな一節に惹かれて手にしたのがジョン・チーヴァーの『橋の上の天使

「幸せの形はどれも似ているが、不幸の形は様々である」と言ったのは誰だったかは忘れたけれど、読んでいてふとその言葉を思い出した
一見しただけでは分からないだけで、本当は誰だってその心の奥に何かを抱えている
ぼんやりとした不幸だったり、疎外感や孤独感だったり
隣の芝生は緑に見えているだけだなんて、大人なら誰だって知っていることを今更ながら思った

まるで一枚の写真のように、何処にでもあるような日常の中に潜む不幸が淡々と描かれていて、ふとユトリロの絵を観ているような気分になった
でも、「作家が絶望しないというそれだけで、彼の書く小説は一つ一つ、どんなに悲劇的に見える物語でも、すでに救われている」と江國香織が言うように、ただのペシミスムだけでは無いところが、チーヴァーという作家の素晴らしさなんだろうな
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コメント
みっちぃさん、お久しぶりです。
お元気でしょうか?
こちとらは季節はずれの風邪でぜろぜろ言いながらなんとか生きております。
先日のミューステの吉井さん見ました?
すっかり干からびてました・・
見るたび枯れているような気がして・・
あの頃の吉井さんを追い求めすぎなのでしょうか・・
「call me」とか「欲望」は萌えますが、後は・・
美しさに惚れていた私としては、もうちょっと輝いて欲しいかな・・
私の見方は偏っているので、みっちぃさんの大人な意見を聞きたいです♪
よろしくです。
| ゆん | 2006/10/28 9:23 PM |
>ゆんさま

お久しぶりです☆
風邪、大丈夫ですか?
私の周りにも若干一名、風邪っ引きがおります^^;
お大事になさってくださいませ

私も娘と二人、「枯れちゃってるね」「どうしちゃったんだろうね」
「何か変な違和感が残るよね」
と言っていたところでした(涙)
やっぱりソロになったんだから
あの頃のような吉井和哉を求めては
いけないのかも知れませんね(悲しいけど)

でも別に金髪にしろとか、化粧をしろとか
そんな部分で違和感を感じているわけじゃ無いんだよね
実際BELIEVEはいい曲だと思うしね

何だろう
「もっと上手に歳をとれないのかな、この人は・・」
そんな苛々感があるんだよね、私

ただ「イエローモンキー時代の自分はシンガーを演じていた」
と言っていたから
これが素の吉井和哉なのかも知れないね
| みっちぃ | 2006/10/29 4:19 AM |
ご自由にどうぞ♪








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