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歳月/茨木のり子


最近、何となく体調が優れないので
仕事帰りに薬局に立ち寄り
サプリメントをいくつか購入(涙)

あれこれと物色しながら何故か急に

あ、本が欲しいかも・・・

と思い立つ

「読みたい」じゃなくて「欲しい」
っていうか「本屋さんに行きたい」(笑)

家にはいつも何冊か文庫本のストックがあるし
(本屋さんに立ち寄ったら、手ぶらでは帰れない私)
我儘な私には「全く本を読みたくない時」もあって(苦笑)
だから、買ったはいいものの、
ずっと手つかずになったままの本が
何冊もあるわけで
だから何か読みたいと思えば、そこから選べばいいのだけれど

何故かどうしても今日は本屋さんに行きたい(笑)

そんなわけで、用も無いのに本屋さんへ行ったものの
お目当ての本があるわけでは無いから
何となくあれこれと眺めていたら

目に留まったのが
茨木のり子さんの「歳月」という詩集
(最愛のご主人に先立たれてから31年という長い歳月の間に
書き溜めていらした40篇近い詩は
「一種のラブレターのようなものなので、ちょっと照れくさい」
と、生前には公表されなかったのだそうな)

家に帰るまでの短い時間も待ちきれず
一階のカフェでコーヒーを飲みながら
とうとう一冊まるごと読み終えてしまった私

中でもとても心に残ったのが

古歌

古い友人は

繃帯でも巻くように

ひっそりと言う

「大昔から人間はみんなこうしてきたんですよ」


素直に頷く

諦められないことどもを

みんななんとか受け止めて

受け入れてきたわけなのですね


今ほど古歌のなつかしく

身に沁み透るときはない

読みびとしらずの挽歌さえ

雪どけ水のようにほぐれきて


清冽の流れに根をひたす

わたしは岸辺の一本の芹

わたしの貧しく小さな詩篇も

いつか誰かの哀しみを少しは濯うこともあるだろうか



ああ、そうだったんだ
今日私が欲しかったのは
サプリメントでも日焼け止めでも
サラダに使うレタスでもなくて
これだったんだなぁ、きっと
comments(2) | trackbacks(0) | 読んだ本のはなし | ▲Top
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コメント
茨木のり子さんの詩、私も大好きなんです。

詩集『おんなのことば』を
時折思い出しては読み返しています。

優しくて柔らかで、それでいて凛としている姿勢の人に触れると
こちらも襟を正さねばという気になります。

暑くなってきましたから、
みっちぃさんもお身体には気をつけてくださいね。
| まぐ | 2007/06/13 12:57 PM |
>まぐさま

何だかね、「若くないのね、私」と
実感する今日このごろなのでありまして(T▽T)

茨木のり子さんの詩は時にはとても厳しくて、
叱られているような気持ちになるものもあるのだけど
とても優しくて可愛いかったりもして
何度も読み返したくなります^^

足元にも及ばないのは承知の上で、
自分もあんなふうに在りたい、と憧れたりもします

| みっちぃ | 2007/06/14 1:23 AM |
ご自由にどうぞ♪








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